だけれど、あなたのちっぽけな星だったら、すわっているいすを、ほんのちょっと動かすだけで

見たいと思うたびごとに、夕やけの空が見られるわけです。

 「ぼく、いつか、日の入りを四十四度もみたっけ」

 そして、すこしたって、あなたは、また、こうもいいましたね。

 「だって……かなしいときって、入り日がすきになるものだろ……」

 「一日に四十四度も入り日をながめるなんて、あんたは、ずいぶんかなしかったんだね?」

 しかし、王子さまは、なんともいいませんでした。

星の王子さま        サン=テグジュペリ

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