日常のやりくり

チャールズ・ブコウスキー

「なあに、あれ」と娘はきいた。

「あれはココナッツ」

「なかはどうなってるの?」

「ミルクと果肉が入ってるんだ」

「どうして、そうなってるの?」

「居心地がいいんだよ。ミルクと果肉は、固い殻にまもられて、気持ちがいいんだ。
 なんて素敵なんでしょう、ここはって、そういってるんだ」

「どうしてそんなにいいの?」

「なにもかもいいからだよ。おれだってそう感ずると思うよ」

「そんなことないわ。あのなかに入ったら車に乗れないもん。それにあたしのことだって見れないわ。
 あのなかではベーコンエッグだって食べられないわ」

「ベーコンエッグなんてどうでもいいことだよ」

「なにがどうでもよくないことなの?」

「おれにもわからん。太陽のなかの凍った物質かもしれない」

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「うん」

「凍った物質は、太陽のなかでどういう感じなの?」

「太陽は火の玉ということになってるよね。でも、ほんとうはそうじゃないんじゃないかな。科学者はそういうパパの考えには賛成しないだろうがね」


 デュークはアボカドを手にとった。

「ワーオ」

「そうだ、これがアボカドというやつだ。凍った太陽というやつな。おれたちは太陽を食べる、そうして歩くと、
からだがあったかくなる

「パパが飲んでるビールにも太陽は入ってるの?」

「そうだよ」






?」

凍った物質

・・・・・・?

太陽のなか

illumination